皆さんこんにちは。
先日出産後のカイロプラクティック矯正にお越しいただいた患者様について書かせていただきます。
マタニティー整体とも呼ばれていますが、当院では産前、産後、両方の施術を行っております。
特に産後の身体調整に力を入れており、産後育児や日常生活を行うに当たって様々な身体の不快症状を防ぐ役割をしております。
30代 女性 会社員
昨年12月末に無事にお子様を出産され、現在はご自宅にて産休をとられています。
早い段階での職場復帰をご希望とのことでしたので、かねてより産後の身体メンテナンスをお勧めしておりました。
現段階では特に思い当たる症状もなく、疲れはあるようですが概ね良好です。
今までも特に身体のケアなどを行った経験は無いそうです。
まずは背面からの姿勢チェックです。
青い線が垂直線と平行線です。
まず骨盤の位置ですが右方向に捻るように向いてしまっています。
その為左右の手の位置が「右手が前方」「左手が後方」にあるのが良く分かります。
分かりやすく赤い線を斜めに引いていますが、身体の傾きによる高さの変化ではなく、骨盤と腰部分の捻りによるものです。
もう一つは頭部がお辞儀をするように下方向を向いてしまっています。
これは腰部分の湾曲の反りが大きくなってしまっているためです。
妊娠時お腹の中に赤ちゃんがいる場合は、重みで腰を反る姿勢が強くなってきます。
出産まではそのままでもよいのですが、産後も腰の反りが残ってしまう事が多いのは問題です。
重心が後ろにかかりやすいため、上半身から頭を前方に持っていきバランスをとろうとします。
この腰の状態でお子さんを抱っこしたり、地面から抱き上げたりしようとすると、腰に過度の負荷がかかり、腰痛を引き起こす原因となります。
また産後すぐに育児を行っている方で腰痛の次に多い症状が、首~背部に来る痛みと痺れです。
この症状はこういった姿勢から来るものが原因となります。
施術後です。
骨盤が左に戻り正常な位置にきたため、左右の手の見え方が同じになってきているのが分かります。
また頭部の位置も腰の反りが正常になったため、下向きではなくなってきています。
痛みや痺れなどの体感できる症状がなくても、ご本人は問題ないかと思われがちですが、実際は隠れた症状があります。
通常産後の矯正には極力早い段階での1か月~3カ月ほどの間にご来院いただく事をお勧めしております。
この患者様は産後1カ月でいらっしゃいましたが、次回は2週間後位を目安のご来院をお伝えしてあります。
産後極力早い段階の方が関節周辺の靭帯も硬くなっていないため施術効果も早く出やすいです。
しかしながら生まれてすぐはお時間がとれずなかなかご来院いただけない方も多くいらっしゃいます。
もう時間が経ってしまったから遅いというわけではありません。
1年後でも2年後でも産後すぐよりもお時間はいただきますが、施術効果は出てまいります。
特に骨盤関節の調整は今後とても重要になってまいります。
骨盤の中には子宮があり、その外側にある骨盤の状態によって、子宮の状態も左右されてきます。
整形外科的症状では「腰部椎間板ヘルニア」「坐骨神経痛」など、内科的疾患では「産後の低血圧症」「貧血」など、また産後太りと言われる体重の変化も予防できると言われています。
出産お済のお母様方、是非一度身体のメンテナンスにいらしてください。
当院は予約制をとらさせていただいておりますので、お子様が一緒にいらしても問題ございません。
ご来院お待ちいたしております。